TOYOMAKI COLUMN お役立ちコラム
2024.01.15 矯正歯科

大人になってからでも遅くない! 歯列矯正のメリット

歯並びや噛み合わせが気になるという方の中には、「子供のうちに歯列矯正をしておけばよかった」と考え、治療を諦めてしまう方も少なくありません。
しかし歯列矯正は大人になってから始めても遅いということはなく、様々なメリットがあるので近年行う方も増えています。

そこで今回は、歯列矯正に疑問や不安を持つ方に向けて、メリットや矯正の種類について分かりやすく解説いたします。

歯列矯正を行う主なメリット

まずは歯を矯正するメリットをいくつかご紹介します。
歯並びの見た目が良くなるだけでなく、日頃のセルフケアがしやすくなり、思わぬトラブルの予防になるなど良い影響がありますので、以下を参考にぜひ検討してみてください。

1.コンプレックスの解消

歯列矯正を行うことで歯並びが綺麗になり、見た目のコンプレックスが原因となるストレスの解消につながります。
これまで歯並びが悪いことを気にしていた方の中には、治療後「人前で自然な笑顔を見せられるようになった」「積極的に人と関われるようになった」など性格や考え方が前向きに変化したという方も多く、そのメリットは計り知れません。
また特に営業職や接客業など、人前に出る職業に就かれている方にとっては、仕事にも良い影響があるといえるでしょう。新たなチャレンジのきっかけとなったという方もいらっしゃいます。

2.噛み合わせの悪さを改善

歯並びを整えれば噛み合わせの悪さを改善でき、食事の際にしっかりと左右の歯で食べ物を咀嚼できるようになるので、歯や歯茎、顎への負担を減らせます。
また噛み合わせの悪さが原因で、頭痛や肩こり、めまいといった日頃気になる症状が起きている場合には、歯列矯正によって改善される可能性もあります。噛み合わせが良くなると、口腔内の環境が良い方に変化し、メンテナンスを続けることで、より歯の寿命も長くなります。

3.虫歯や歯周病の予防に

歯並びが良くなると歯磨きやデンタルフロスなど日頃のセルフケアがしやすくなり、虫歯や歯周病の予防になります。また食べた物が歯に詰まりにくくなり、口腔内を清潔に保ちやすく口臭の改善にも期待できます。
一方、歯並びが悪いと歯に汚れや食べカスが付着したままになりやすく、普段自分で行えるケアにも限界があるのでやがてトラブルにつながる可能性が高まってしまいます。歯列矯正は長い目で見ると歯の健康を守ることにつながるのです。

4.大人の歯列矯正は治療スケジュールが立てやすい

大人の歯列矯正は、子供のように成長の度合いを考慮に入れる必要がないため、基本的にいつでも開始することができ治療スケジュールが立てやすいメリットがあります。

歯列矯正の方法はどんな種類がある?

歯列矯正の方法は様々な種類があり、歯並びの状態に合わせて最適なものを選び治療を行います。それぞれにメリットやデメリットがありますので、どんな方法があるのか確認し医師と相談しながら決めましょう。

表側矯正

「歯列矯正」と聞いてイメージする方が多い最も一般的な方法が「表側矯正」です。「ブラケット矯正」「ワイヤー矯正」とも呼ばれています。
「ブラケット」という小さな器具を矯正する歯の表側に一つ一つ装着し、ワイヤーを通して固定するという古くから用いられている方法です。ワイヤーを少しずつ引っ張って歯列全体の形を整えていきます。
ブラケットは金属製のほかに、セラミック製やプラスチック製など透明・白色で目立ちにくい素材のものがあり、装着後の見た目が気になる方におすすめです。ただし、隙間に食べたものの汚れが溜まりやすいといったデメリットもあります。

裏側矯正

ブラケットの器具を歯の表側ではなく裏側(舌側)に装着する方法を「裏側矯正」といいます。矯正器具が目立ちにくい点が最大のメリットであり、特に接客業や営業職など人前で話す機会が多い方や、歯列矯正中であることをあまり知られたくないという方におすすめです。
ただし、舌が触れやすいため装着時は違和感が気になることがありますが、慣れると気にならなくなる場合がほとんどです。

マウスピース矯正(インビザライン)

歯並びに合わせて「マウスピース」という取り外し可能な器具を製作し、装着する矯正方法です。治療過程に合わせてマウスピースを交換しながら矯正していきます。食事中は取り外すことができ、洗えるので清潔に保ちやすく歯磨きも簡単に行えるのがメリットです。
マウスピースは透明で目立ちにくく、すぐに外せるため便利ですが他の方法に比べて矯正期間も長くなってしまうことがあります。
また1日20時間以上は装着する必要があり、負担に感じる方もいらっしゃいます。

部分矯正

前歯をはじめとする特定の歯だけに部分的な歯列矯正を行う方法です。
歯にブラケットを装着したりマウスピースを用いたりして矯正し、部分的に行うので全体的な矯正よりも治療期間が短く安い費用で済ませられますが、歯並びの状態によっては部分矯正の適応外となる場合があります。

歯列矯正を始める前に知っておきたい注意点

歯列矯正には事前に把握すべき注意点もあります。ここでは代表的な例をいくつかご紹介しますので、しっかり確認しておきましょう。

痛みや違和感がある場合も

歯列矯正は既に位置が固定されている歯を少しずつ動かしていくため、人によっては痛みを感じることがあります。また食事中や会話の時に矯正器具が舌に触れて気になるなどの違和感があるという方も中にはいらっしゃいます。
歯列矯正は極力痛みを少なくするために無理なく慎重に治療が行われますが、もしも日常生活に支障をきたす場合は医師に相談して調整しましょう。

虫歯・歯周病に注意

治療中は矯正器具と歯の隙間に食べカスや歯垢といった汚れが溜まりやすくなるため、虫歯や歯周病の予防にきちんと歯磨きなどのセルフケアをすることが大切です。
また歯ブラシが届きにくい箇所もあるので、定期的に通ってチェックしてもらいましょう。

治療中の見た目が気になる方も

歯列矯正は歯並びが綺麗になりますが、「表側矯正」は歯の表側にブラケットを装着しワイヤーを通すため治療中は見た目が気になってしまいがちです。口を開く度に矯正器具が見えてしまうので、人前で話しにくい、笑いにくいといった状態となり、人によっては日常生活に大きな影響が出ることもあります。
治療中の見た目にもこだわりたいという方は、ブラケットの器具を歯の裏側(舌側)に装着する「裏側矯正」や取り外し可能な「マウスピース矯正」など目立ちにくいものもあります。

このように歯列矯正は様々なメリットがある一方で、注意点についてもあらかじめ把握しておくことが大切です。治療完了には時間も必要となるので医師と相談しながらライフスタイルに合った矯正方法を検討しましょう。

当院でも、子供から大人まで幅広く、患者様にあわせたカスタムメイドの歯列矯正治療を勧めておりますので、不安なことや分からないことなどがありましたらまずはお気軽にご相談ください。