TOYOMAKI COLUMN お役立ちコラム
2024.02.25 アイテム

毎日の歯磨きをレベルアップ! 歯ブラシの種類と選び方、保管方法について

毎日の歯磨きは適切な歯ブラシを選ぶことで、より効果的なものになり、口腔内の健康を維持するためのポイントとなります。
今回は、歯磨きの効果を高める歯ブラシの種類や選び方、保管方法について分かりやすく解説します。

歯磨きの重要性

定期的な歯磨きは虫歯を予防する最も効果的な手段です。
歯ブラシで歯表面の歯垢(プラーク)を除去することで、虫歯の主な原因である細菌の増殖を抑えます。特にフッ素入りの歯磨き粉を使用することで、歯を強化します。

また歯磨きによって歯茎の炎症や出血、そして歯周病の進行を遅らせることができます。
歯周病に感染すると、全身に炎症を引き起こす可能性があり、心臓病や糖尿病などの疾患とも関連していることが示されています。
そのため、歯磨きは口腔内だけでなく全身の健康を守るためにも欠かせません。

歯ブラシ選びの基本ポイント

歯磨きは、適切な歯ブラシの選択が口腔衛生の維持において非常に重要です。
しかし、様々な種類の歯ブラシが販売されているのでどれを選べば良いのか迷うこともあるのではないでしょうか?
ここでは、歯ブラシ選びの基本となるポイントをいくつかご紹介します。

ブラシの硬さ

歯ブラシのブラシ部分には、基本的に「ソフト(やわらかめ)」「レギュラー(ふつう)」「ハード(かため)」の3つの硬さがあります。
汚れをしっかり落としたいと「ハード」を選ばれる方がいらっしゃいますが、歯茎を傷つけるリスクがあるため「レギュラー」を選ぶことが無難でしょう。
既に歯茎に炎症が起きている場合などは、「ソフト」のブラシを選ぶと良いでしょう。
ソフトなブラシでもしっかり毛先を当てることで十分に歯垢を除去でき、歯茎への刺激も少ないため、安心して使用できます。

ブラシのヘッドのサイズ

ブラシのヘッドのサイズも歯ブラシ選びにおいて重要な要素です。
ヘッドが大きいと一度に磨ける範囲が広く、比較的早く磨くことができますが、奥まで届きづらかったり、細かいところまで磨ききれないというデメリットがあります。
一方で小さいヘッドの場合は磨く時間が長くなるものの、口の中の細かいところや奥歯にも届きやすく、より綿密な歯磨きが可能です。

また特定の箇所をターゲットとするための特殊な形状(タフトブラシ)や、歯間を掃除しやすくするためのデザイン(歯間ブラシ)が施されているものもあります。
迷った際には平均的なサイズを選ぶことがおすすめですが、口の大きさや歯を磨く際の快適さを考慮して、適切なヘッドサイズのブラシを選んでください。
間違ったサイズの使用を続けると歯茎を傷つけたり歯肉退縮の原因になることがあります。歯科医院でご自身にあった正しいサイズを教えてもらいましょう。

ハンドル(持ち手)のタイプ

歯ブラシのハンドルは、直線型から曲線型、さらにはグリップが施されたものまで様々です。
ハンドルの形状は、使用時の快適さやブラッシングの効率に影響を与えるため、自身が使いやすいと感じるタイプを選びましょう。
例えば、手の小さい人や握力に不安がある人は、握りやすいハンドルの形状を選ぶと良いですね。

上記のポイントを参考に自身にとって最適な歯ブラシを見つけ、健康な口腔環境を維持しましょう。

電動歯ブラシについて

歯ブラシは一般的な手動のものに加え、電動歯ブラシが存在します。
電動歯ブラシは、電動モーターを用いて歯ブラシのヘッドを動かし、回転、振動、あるいは両方の動きを利用して、歯と歯茎の表面から歯垢を効率的に取り除くものです。

通常の電動歯ブラシ

回転や振動の動きを利用して歯垢を落とします。これらの動きはモデルによって異なり、一分間に数千回から約一万回の範囲の振動を行います。
ブラシの先端が磨きたい箇所に適切に触れることで、歯垢の除去を効率的に行え、結果的に磨き時間を短縮できます。
小さな操作が難しい方でも使用しやすく、適切なブラッシング時間を守るためのタイマー機能を備えていることが多いのも特徴です。

音波歯ブラシ

音波歯ブラシは、高速の振動を生み出す電動歯ブラシで、毎分数万回の振動によって発生する音波エネルギーを利用して歯垢を除去します。
この振動は、ブラシの毛先が歯と歯茎の表面を掃除するだけでなく、液体(唾液、水など)を動かして歯の間や歯茎の下など、直接ブラシが触れない部分の歯垢や細菌を取り除けます。
音波歯ブラシの特徴は、ブラッシングによる圧力が比較的軽減されるため、歯や歯茎に対して非常に優しい点です。
このため、歯周病予防や不正咬合がある方、細かい操作が難しい方(子ども、障害を持つ方、高齢者など)、デリケートな補綴物(インプラントや審美的修復物など)を持つ方に特におすすめです。

超音波歯ブラシ

超音波技術を利用して歯垢を除去する電動歯ブラシです。
ハンドル部分に内蔵された超音波発生器から発せられる超音波(人間の耳には聞こえない非常に高い周波数の音波)を用いて、歯の表面や歯間、歯周ポケットなどに付着した歯垢や細菌を分解し、除去します。
振動数は1分間に数百万回にも及ぶものが一般的で、これによって微細な泡が形成され、効果的に歯垢を除去します。
超音波歯ブラシの一番のメリットは、物理的な摩擦に頼ることなく歯垢を除去できる点です。
歯や歯茎への負担が非常に少なく、歯茎が敏感な方や歯周病患者、特に歯周ポケットの深い場所のブラッシングを必要とする方に適しています。
またブラッシングによる摩耗から歯を守りながら、徹底的なクリーニングを提供するため、歯のエナメル質を保護し、歯茎の健康を促進することも特徴です。
効率的な歯垢除去能力と歯及び歯茎への低刺激性により、高度な口腔衛生ケアを求める方々におすすめです。

歯ブラシの交換のタイミングや保管方法

適切な歯ブラシの選択と同じくらい重要なのが、交換のタイミングと保管方法です。
歯ブラシの効果的な使用を維持するためには、これらにも注意を払う必要があります。
ここでは、歯ブラシを交換する最適なタイミングと、衛生的に保管する方法についてご紹介します。

交換のタイミング

一般的には、1ヶ月ごとに歯ブラシの交換が推奨されていますが、ブラシの状態によってはそれより早く交換が必要な場合もあります。
ブラシの毛が広がっていたり、摩耗していたりする場合は、効果的なブラッシングができなくなっているサインです。このような状態になったら、すぐに新しい歯ブラシに交換しましょう。
新品の歯ブラシが汚れの除去率100%とすると、毛先の開いた歯ブラシは除去率60%にまで下がるといわれています。
また風邪やインフルエンザなど、感染症を患った後には病原体がブラシに残留して再感染の原因となることがあるため、交換することが望ましいです。

保管方法

使用後の歯ブラシは水気をよく振り払い、立てて乾燥させましょう。
湿った環境は細菌の繁殖を促すため、歯ブラシを乾燥させることには特に注意を払って下さい。
また家族間で歯ブラシが接触すると、細菌やウイルスが交換される可能性があるため、各自の歯ブラシは個別に保管することをおすすめします。
ユニットバスの場合は、できるだけトイレから離れた清潔な場所に保管しましょう。

自身に合った歯ブラシを選んで口腔衛生を保とう

歯ブラシ選びや定期的な交換、そして適切な保管は、口腔衛生の維持には欠かせません。
適切な歯ブラシの選択は、健康な歯と歯茎を長く保つために重要です。
自分に合った選び方が分からない場合は、歯科医師や歯科衛生士に相談してみましょう。
日々の歯磨きの習慣が、長期的な健康に大きな影響を与えることを念頭におき、口腔ケアの質を高めていきましょう!

当院でも、歯のセルフケアに関するアドバイスや指導を行なっていますので、不安なことや分からないことなどがありましたらまずはお気軽にご相談ください。